プロゲーマ―になる前に知っておくべきこと!遊びが仕事へ変わる瞬間

近年日本でも『プロゲーマ―』という言葉が浸透しつつあります。そして、実際にプロゲーマーとして世界で活躍している日本人選手もいますね。

大会の動画や彼らの実績、または芸能人のようにファンから注目を浴びている姿を見て、「俺もプロゲーマ―になりたい!」「毎日大好きなゲームができるから、プロゲーマ―になりたい!」と思って、将来はプロゲーマ―安定!と思っている人もいるでしょう。そして”なりたい”と思っている大半の人は社会に出たことがない中高生の学生さんだと思います。

今回はそういった中高生の人たちへ向けての内容です。プロゲーマ―になる前に、今一度この記事を読んで、「自分は本当にプロゲーマ―になりたいのか」というのを問いただしてほしい。

プロゲーマ―になりたい理由は何ですか?

プロゲーマーになりたいという気持ちは分かります。夢を叶えたいという気持ちも分かります。しかし、プロゲーマ―になる理由って何ですか?またはプロゲーマーになって何がやりたいですか?

有名になりたいからプロゲーマーになりたいのならやめた方がいい

仮に有名になりたいからプロゲーマ―になりたいと思った人がいるとしましょう。もしそれがプロゲーマ―になりたい第一の理由なら、プロゲーマ―以外にもっと効率よく有名になれる方法があるので、プロゲーマ―になる必要はありません。

例で言うなら、ユーチューバーやニコ生主をやった方がまだ有名になれる確率は高いですし、プロゲーマ―になるよりもユーチューバーや生主になる方がよっぽど簡単です!※顔や容姿に自身があるなら、顔出し実況や生放送するだけでも注目はされます!

賞金(お金)を稼ぎたいからプロゲーマ―になりたいのならやめた方がいい

プロゲーマ―になりたい第一の理由が大金を稼げるからプロゲーマ―になりたい、というのならプロゲーマ―になることはおすすめしません。なぜなら、プロゲーマ―にならなくたって、世の中にはもっと簡単に確実に大金を稼ぐ方法はいくらでもあります。それにプロゲーマ―になったとしても、それはただの肩書です。100%あなたが大金を稼げるようになったことを保証するものではないということ。

またこういった考え方をしてみてください。人が一生涯にかけるお金は約2億円と言われています。もしあなたがプロゲーマーになれたとして、引退するまでに2億円を稼ぐことができますか?

毎日ゲームがしたいだけなら社会人になっても出来る

意外とこの理由は多いのかな、という印象です。下でも話しているんですが、一般人が毎日ゲームをするのと、プロゲーマーが毎日ゲームをするのは別物です。仮にあなたが「毎日”楽しく”ゲームをしたい」というなら、この職業は向いていません。それなら社会人や起業家になって毎日遊んだ方が10倍も楽しくゲームできますよ!

「え、テレビでプロゲーマーを観たことあるけど楽しそうだったよ?」という人がいるかもしれませんが、それは番組側が映像を繋ぎ合わせて楽しそうな雰囲気にしただけですし、実際に彼らがどういう思いで毎日ゲームをしているかなんて、言っていませんよね。仮に楽しいと言っている人がいたとしても、それはほんの一握りだと思います。

プロゲーマ―になる前に確認すること

「俺○○のゲームで世界ランキング1位なんだぜ!」「○○のゲームでは絶対的自身があります!」と思っている人もいるでしょう。しかし、仮に世界レベルで戦える実力があったとしても確認しておくべきことがあります。

あなたがプレイしているゲームはeスポーツとして需要がありますか?

もっと分かりやすく言えば、「あなたがプレイしているゲームは、プロゲーマ―の大会で取り扱っているゲームタイトルですか?」ということです。

要は何が言いたいかと言うと、いくらそのゲームで実力があって世界ランキング1位だったとしても、プロの大会で取り扱われていないゲームだとプロゲーマ―になっても意味がありませんし、そもそもそのゲームで勝負していくんですから、プロゲーマ―にはなれませんよね。

eスポーツとは?
エレクトロニック・スポーツの略、複数のプレイヤーで対戦されるコンピューターゲームをスポーツ・競技として捉える際の名称。

コミュニケーション能力はありますか?

格闘ゲームなどの100%自身の実力勝負で競うゲームには当てはまらいのですが、例えばCSGOやLOLなどのプロゲーマ―になりたいと思った場合、自身の実力よりも、チームで動ける能力に長けている方が向いています

こういった体験はありませんか?『クラン戦中にミスをして怒られ、試合終了まで無口になった』『クランリーダー(チームリーダー)の指示を無視して独断で行動した』『自分は何かとクラン内で揉め事を起こしている…』こういった体験があるのなら、チーム戦を必要とするゲームのプロゲーマ―には向いていないかもしれません。

プロゲーマ―になった後、または引退後はどうしますか?

「引退後のことなんて、引退してから考えるわい!」って思う人が大半でしょう。しかし、プロゲーマーになるにおいて、一番重要なことかもしれません。40歳や50歳になっても現役のプロゲーマーでいれると思っていませんか?そう思っている人はこういった考え方をしてみてください…『プロゲーマーはプロ野球選手より現役でいれる期間が短い』こういう風な認識をしてください。

つまり何が言いたいかというと、スポンサー契約は終了し、大会に出ることもなく、生きていくための収益源(お金)を失うことになるのです。それもまだバリバリに働ける若いうちにですよ!!(サラリーマンであれば、給料が上がっていく年頃のところ、あなたは真逆に給料0円になる)急に生活が出来なくなるということではないですが、現役を引退した後に、「自分はどういった道に進むのか」というのを明確にしておくべきです。

どんなことがあってもゲームをプレイできますか?

「俺はゲームが好きだ!1日中ずっとゲームがし放題のプロゲーマーになりたい」と思っている人はいませんか?確かに毎日何十時間もゲームが出来る人は、それだけでも才能があると思います。しかし、一般人がゲームを何十時間もプレイ出来るのと、プロゲーマーが何十時間もゲームをするのとは別物です。

プロゲーマーになったら、どんな壁にぶつかろうと、またはどんな状況であってもゲームを優先しなければいけません。『友達に遊びに誘われた』『彼女とデートの約束がある』『新作ゲームを遊びたい』これらの誘惑があったとしても、あなたは大会で勝負するゲームを日々プレイしなければいけません。ま、これらの誘惑は”案外余裕”と思っている人もいるでしょう。ではこれはどうだろうか?

プロゲーマーというのは、先ほども言ったようにスポーツ選手と同じ勝負の世界です。ということは大会で勝たないと意味がありません(結果だけが全てです。)もちろん大会に勝てばスポンサーも付くでしょう。しかし負ければ、スポンサー(企業)から「君にお金を投資しているのに負けるって何?もっとしっかりやってもらわないとうちの会社のイメージ下がるんだけど?」と怒られてしまいます。まだ怒られるだけならいいでしょう、スポンサー契約を解除される場合だってあると思います。そういったプレッシャーの中で毎日ゲームをすることができますか?というお話しです。嫌なことが頭をよぎっても、ゲームをプレイし続けることができます?例えば、「学校で嫌なことがあった→帰ってゲームをする→成績がクソ」このように何かに影響されてゲームの調子が悪くなるようでは、プロゲーマーになっても毎日ゲームをプレイすることは難しいでしょう。

まとめ

プロゲーマーという言葉は日本でも浸透しつつありますが、日本人がこの職業で飯を食っていけるか?と言われると東大に合格するよりも難しいような気がします。

プロゲーマーになりたい!という夢を持つことは素晴らしいことです。しかし、『なぜ自分はプロゲーマーになりたいのか?』『なりたい理由がプロゲーマーじゃないと叶わないのか?』『プロゲーマーを引退した後は具体的にどういった道へ進もうか』ということをしっかりと考えておきましょう。

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